CDジャーナル 2015年5月号

CDジャーナル2015年5月号
CDジャーナル2015年5月号

「近藤等則にはやはり日本人離れした大きな才能があったように思う。それはこの世界と向き合う想像力の大きさと、あくなき好奇心とでも言ったらいいだろうか。自然を感受する感覚は日本的と言ってもいいが、そこからマウスピースにマイクを仕込み、トランペットの音を風として引き出すのは、彼我の違いを基本から追い求めた強い好奇心の結果だろう。そうしてトランペットを、“息で”表現する楽器ではなく、“息を”表現する楽器に変えてしまった。このラブソングはそんな吐息のような恋人たちのささやきの世界なのである」
青木和富/CDジャーナル 2015年5月号

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CDジャーナル2015年5月号

「記憶に残っているメロディと聞こえてくる音楽が重なることで、未来と過去が入り交じる不思議な感覚を与え、それを楽しむことができた」
原雅明/CDジャーナル 2015年5月号 NEW DISCS・今月の推薦盤)

ジャズ専門誌「Jazz Japan」5月号

vol57

「近藤等則がしっとりと綴るスタンダード・ナンバーの旋律。味わいの深さは恐ろしいほどだ」
(大村幸則)

「エレクトリック・トランペットの音色はアコースティックにくらべて魔術的な響きを持っている。しかしそれはいにしえのミュージシャンのコピーではなく、近藤の遺志を帯びてむしろ未来的に聴こえる」
(小針俊郎)
ジャズ専門誌「Jazz Japan」5月号

e-onkyo music 2015/04/22

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1993年に東京での活動を突如打ち切り、アムステルダムへと旅立った稀代のトランぺッター近藤等則。以来21世紀の音楽を模索してきた近藤等則が6年ぶりの新作となる『Toshinori Kondo plays Standards~あなたは恋を知らない』をひっさげていよいよ日本に帰還!初のハイレゾでリリースされた本作と、音へのこだわりについてお話を伺いました。

e-onkyo music 2015/04/22

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Qetic 2015.4.20

Qeticlogo_n  2015.4.20
(text & interview by 松山晋也)

70年代からジャズ・シーンの最前線を走り続けてきたトランペット奏者、近藤等則。私は彼のことを、畏敬の念を込めて“ラッパ極道”と呼んできた。読んで字のごとく、ラッパ道を極める男。

近藤は70年代後半、フリー・ジャズの尖鋭プレイヤーとして単身ニューヨークに渡り、パンクやファンク、ヒップホップにテクノ等々あらゆるモードを貪欲に飲み込みながら、世界中の一流プレイヤーとわたりあった。まるで、殴り合いのように。そして、その経験を糧に、80年代には、IMAバンドを率いて日本の音楽シーンでも旋風を巻き起こした。しかし人気絶頂の93年、突然バンドを解散し、アムステルダムに移住。以後は、「地球を吹く」という新しいプロジェクトを掲げて、大自然の中で空や山や海や砂漠や星に向かってラッパ=エレクトリック・トランペットを吹き続けた。

そんな近藤が日本に戻ったのは一昨年のこと。再び、人間に向かってラッパを吹き始めた彼の新しいアルバムは、なんとジャズのスタンダード曲ばかりをカヴァーした作品である。“枯葉”や“サマータイム”、“ミスティ”、“マイ・ファニー・ヴァレンタイン”といったお馴染みの名曲ばかりが収められた『Toshinori Kondo plays Standards~あなたは恋を知らない』は、しかし、エレクトリック・トランペットの硬質なトーンと、イタリア人トラックメイカーが繰り出すエレクトロニク・サウンドが星空にシュールな幻影を描き出す、なんとも危険な作品なのだった。未来的でアヴァンギャルド、と同時にとことんスウィートでドリーミー。まさに、近藤等則にしか作れないマジカルな世界である。

目指しているのは、ただ一つ。21世紀の音楽である。60代も既に後半に入った近藤の闘志と眼光の鋭さは、依然衰えを知らない。

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intoxicate 2015 April

ネイチャー、スピリット、テクノロジーで新しい音楽を
interview & text:松山晋也
タワーレコードのフリーペーパー「intoxicate」2015 April

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(C)MOTO UEHARA

“激しく闘う男”というパブリック・イメージからすると、今回のスタンダード集『あなたは恋を知らない』はかなり意外でして…と切り出した途端、キッパリ一言「俺はこのアルバムでも闘ってるつもりだよ」。隣に座る編集者やレコード会社担当者のヒヤ汗がたらりと流れる音…が聞こえた気がする。そんな緊迫した空気の中でインタヴューは始まったのだった。人(俺)呼んで“ラッパ極道”近藤等則。66歳になった今なお、眼光の鋭さがハンパじゃない。

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