夕日に響くトランペット 知的障害者バンド共演 若松・安屋でライブ /福岡

毎日新聞[北九州版]2017年6月19日
毎日新聞2017年6月9日 地方版

 国内外で活躍するジャズトランペッター、近藤等則さん(68)と筑紫野市の知的障害者バンド「ピュアハート」が共演した「夕陽(ゆうひ)を吹くinひびき灘~追悼と希望のライブ」が3日、若松区安屋の福祉施設「ピープルファーストぴのきお」(河野修三代表)であった。約150人が集まり、施設から広がる響灘の眺望と演奏を楽しんだ。

 ライブは2部構成で、まずピュアハートの7人が登場。近藤さんも加わってメンバーとセッションし、会場を沸かせた。

 続く近藤さんのステージは、舞台を浜辺に移した。近藤さんは1993年からイスラエルの砂漠やアラスカの氷河など大自然の中で即興演奏するプロジェクト「地球を吹く」を展開しており、今回は響灘に沈む夕日に魅せられ、5月29日から現地入りして準備してきたという。

 聴衆も浜辺に移動して腰を下ろし、午後7時25分の日の入りに合わせ、約1時間の演奏がスタート。近藤さんは自ら機械を操作してあらかじめ用意してきたバックトラックを流しながら、打ち寄せる波と溶けるようなオレンジ色の太陽に向かってトランペットを吹いた。

 門司区の会社役員の男性は「ホールでは味わえない経験でした」。近藤さんは「素晴らしい夕日が出てくれ、最高のインスピレーションをもらった。自然のもとではすべての命は祝福され、解放されてある。私たちが自然に生かされていることを、感じてもらえたと思う」と笑顔を見せた。【長谷川容子】

〔北九州版〕

2か月前