近藤音体研究所によるライブプロジェクト『実験JIKKEN』の4回目となる公演が6/25(金)決定。
今回はドラマー/トラックメイカーの大井一彌(DATS/yahyel)が近藤等則の未発表音源を使用しトラックを制作。その音に、ermhoi(Black Boboi/Millennium Parade)が歌い、荘子it(Dos Monos)がラップでセッションをする内容となっている。サウンドエンジニアには葛西敏彦(蓮沼執太、大友良英、青葉市子)を迎える。

// 公演情報 //

『実験JIKKEN-繰音-』
配信日時:2021年6月25(金)21:00~ JST
配信チケット料金:1,500YELL (税込1,650円)
出演:近藤等則(etp)、大井一彌(dr/tm)、ermhoi(vo)、荘子it(rap)、葛西敏彦(mix)
会場:近藤音体研究所
配信プラットフォーム:MUSER
チケット購入:https://muser.link/__b/events/450
※MUSERの無料会員登録orログインが必要となります。
お手数ですが、下記リンク先よりお願いいたします。
http://bit.ly/3ufTZSA

// 大井一彌の構想 //

日本を代表するトランペッター近藤等則が2020年に逝去した。
私は名前しか存じ上げなかったが、フリーキーなジャズ屋さんで、当時の音楽の深淵を泳いでいた大家だということだけは知っていた。
そのトランペッターのご子息から、ミュージシャンの知人を通してある日連絡が来た。
“父である近藤等則の生前の音とセッションしてもらう企画がある。参加しないか?”
というものだった。
二つ返事で諒解した理由は、
近藤等則がいかにビッグネームでその威光にあやかりたいから とかではなく、
死んだ人の音とセッションするというタブーなお題に心惹かれたからである。
だが考えてみれば、われわれ昨今のミュージシャンがやっていることは、死人とのセッションに他ならないのではないだろうか。
“サンプル”と称して、どこの誰がいつ弾いたのかも分からない音をインターネットで買って、ピッチを変えたり長さを変えたりして、自分の楽曲の血肉としているのだ。
今回とて同じで、いつものように膨大なサンプル音源を手に入れたと言うことだ。
だが、いつもと違うのは、そのサンプルの出処がハッキリし過ぎている事だった。これほどまでにオーソライズされた情報を扱えること自体、今時珍しいことだと思う。
こうして、
“トランペットのサンプル音源”と、”近藤等則さんの生前の生演奏”
という二つの側面を持った音を扱う事になった私は、
その表現の方法として、
・生演奏に対して我々が対話するような形態の演奏と、
・トランペットのサンプル音源をDAWのグリッド上でデザインした演奏
の2軸を行き交うことで、
記録された音 というものの扱われ方の本質、ひいては生と死の在り方を暴くことを目的とする。
そこで、配信ライブを行うにあたって
声と言葉で生きる二人のミュージシャン、ermhoiと荘子itに共演を。そのミックスとサウンドシステムは葛西敏彦さんの力をお借りして、二つの状態を行き来する音楽制作をすることにした。

// 出演者プロフィール //

大井一彌
1992年生まれ。神奈川県出身のドラマー、トラックメーカー。昭和音楽大学
在学時に江口信夫氏に師事。DATS,yahyel,Ortanceに所属し、アーティストの
サポートドラマー等セッションプレイヤーとしても幅広く活動する。
TAMA Drums, Vater Drumsticks, EVANS Drumhead エンドーサー
<Twitter> <Instagram>

ermhoi
日本とアイルランド双方にルーツを持ち、独自のセンスで様々な世界を表現する、トラック メーカー、シンガー。2015年1st Album “Junior Refugee”をsalvaged tapes recordsよりリリー ス。 以降イラストレーターやファッションブランド、映像作品やTVCMへの楽曲提供、ボーカルやコーラスとしてのサポートなど、ジャンルやスタイルに縛られない、幅広い活動を続け ている。2018年に小林うてなとjulia shortreedと共にblack boboi結成。フジロック19’ のレッドマーキー出演を果たす。2019年よりMillennium Paradeに参加。 2021年3月には”Thunder”をBINDIVIDUAL recordsよりリリース。
<HP> <Twitter> <Instagram>

荘子it (ソーシット)
1993年生まれ。
2019年3月20日に1st Album『Dos City』で米LAのDeathbomb ArcからデビューしたHip HopクルーDos Monosを率い、全曲のトラックメイクとラップを担当。
プログレやフリージャズ、哲学やサブカルチャーまで奔放なサンプリングテクニックで現代のビートミュージックへ昇華したスタイルが特徴。様々なアーティストへのトラック提供に加え、ドラマや映画の劇伴音楽、文藝誌での執筆や映画批評など、越境的に活動している。
2020年3〜4月にかけて、アメリカツアーを予定していたが、コロナの影響で中止。その後、台湾のIT大臣オードリー・タンとのコラボ曲等、シングルをいくつか発表し、7月24日に、アリゾナのHip HopクルーInjury Reserveも参加した2nd Album 『Dos Siki』をリリースした。
<Twitter> <Instagarm>

葛西 敏彦 (かさい・としひこ)
サウンドエンジニア。スタジオ録音からライブPAをはじめ、舞台作品、サウンドインスタレーション、サウンドプロデュースなど、様々な場での音の在り方を問い、本来は交わらない手法をフィードバックさせつつ新しい取り組みを探ることを主軸に置いている。
主に蓮沼執太、大友良英、青葉市子などを手がける他、近年はMiyu Hosoi “Lenna”で22.2chのマルチチャンネル作品として第23回メディア芸術祭新人賞を受賞。
<Twitter> <Instagram> <作品>

//『実験JIKKEN』について//

トランペッター近藤等則が30年以上にわたって使用していたスタジオ「近藤音体研究所」を舞台に、今を活躍するアーティストを迎え、主に近藤等則の遺した音源とセッションを行う。
新たな表現を追求する、実験の場にしていきたい。
<過去の公演>